中国語講座に通う事にしたのは、
とてもミーハーな動機でした。
さかのぼる事1997年7月1日、香港返還から始まります。
でもここでは語りません。
Summary
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刺繍
中国ドラマ「瓔珞」の衣装にほどこされている刺繍について
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詩経
中国ドラマ「瓔珞」の主人公が皇帝からもらった「令」という名前について
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バーベQ
台湾で流行ったバーベQソースがジャッキー映画にまさかの登場?
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香港NOIR
もう失くなってしまったのかもしれない懐かしい風景
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Google
中国と日本と香港・台湾・マカオ、それぞれで使われている漢字の違い
「瓔珞」刺繍篇

- 今年の春に再放送されていた「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」が、先週月曜日15時29分から再々々放送されています。日本で何回目の放送されたのか、定かではありません。無料放送では再々々放送。何度も放送が繰り返されているというのは、面白いドラマだからでしょう。
復讐・恋愛・お妃同士のドロドロの権力抗争...と書いていけば、ありきたりな印象を受けるかもしれません。このようなドラマによくあるのは、主人公はイジメ等に立ち向かうために皇帝の寵愛を得ようとします。でもこのドラマの主人公・魏瓔珞は皇帝にまったく媚びません。口のみで対抗します。ああ言えばこう言う、みたい感じです。中国語のドラマのタイトルは、「延嬉攻略」です。「攻略」はそのまま日本と同じ意味です。
ドラマはナレーションなし・説明なしで進んでいくので、視聴者も謎ときをさせられる感じでしょうか。伏線を数話後に回収したり、でも説明っぽいセリフもなく回想シーンもありません。
物語は、主人公の女性が(後宮の刺繍専門部門)に配属されるところから始まります。シーンの中で繍坊がとても忙しい部署だと描かれます。1話では「へえ忙しいのね」くらいの感想でした。しかし、どんどん話数がすすみ繍坊を出て、身分の高い人達とも関わっていきます。たくさんの登場人物のすべての衣装に刺繍がしてあり、とても豪華なのがわかってきます。
総制作費48億円!
200以上のセットを新たに建設し、小道具も本物を揃えて清朝の華麗な宮廷を忠実に再現。 皇帝や妃嬪たちの衣装も、蘇州のつづれ織りをはじめ伝統工芸の刺繍や手織りの技を使って一つ一つ職人が手作業で制作した。という謳い文句で宣伝されていましたが、おおげさでは?と思いました?手作業?って本当?
本当です。明日7話が放送されるので、一度見てみてください。プリントされた生地でできた衣装ではないことはすぐにわかります。
例えば、この衣装
袖口のアップがこちら。ハンドメイドですよね。たくさんの登場人物の衣装に妥協はありそうにないです。
身分の低い女官の衣装でさえ、ポイント刺繍があるように見えます。そして1話の事を思い出して、「そりゃ刺繍部門、忙しいわ」と納得しました。衣装を見るだけでも目の保養になりますよ。
「2018年世界で最もググられたドラマ」らしいです。中国国内からGoogleにアクセスできないので、中国以外の地域から、Googleで検索されたドラマNo.1だという事です。すごいでしょ。
- 日本語の字幕付きは、YouTubeで1話だけ無料で見れます。
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有料でよければ、amazonプライムとか、DTVとか、ひかりTVとかでも見れるみたいです。
- 追伸
なんと!またまた再放送!
5月20日金曜日(2022年)から放送されます。毎週火〜土曜日の朝4時からです。
「瓔珞」詩経篇
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44話で主人公の魏瓔珞は、乾隆帝に令という名前をもらいます。令和の「令」です。
ドラマの中で語られる令妃の由来は、詩経です。
詩経は中国最古の詩集で、紀元前11世紀〜7世紀の間に作られた詩歌305首(+題のみ6首、合計311首)が収録されています。
- その中の1首。
- <大雅、巻阿>
- 顒顒卬卬
- 如圭如璋
- 令聞令望
- 豈弟君子
- 四方爲綱
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「顒顒」は顔色和やかなさま。「卬卬」は充ち盛んなさま
「柄形の玉(圭)」や「圭を縦に割った玉製の笏(璋)」のように(気高いさまの比喩)
善き誉れ(令聞)と名望(令望)があり
「豈弟」は楽しみ和らぐこと。楽しみ和らぐ祖先の御霊は、
四方の国が手本とする。
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上の詩を引き合いに出して、その由来にまで嫉妬する他お妃様たち。
この44話でやっとドラマのタイトル「延嬉攻略」の「延嬉」の意味がわかります。お妃になるまでもいろいろあって大変でしたが、ここからやっと本題の話に入っていく感じですね。(まだまだ全70話中の44話なので...)
バーベQソース 「ライジングドラゴン」
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公開、ライジングドラゴンの中で海賊が出てくるんですが、その海賊とジャッキー達との会話で、いきなり「バーベQ」が出てきます。日本語を話す海賊が言葉が通じないジャッキー達に「マンダリン(中国の標準語)だったらわかるか?」みたいな事を言います。
そこで話し始めたのが下のこの人。
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その言葉を聞いて突然「バーベキュー」とみんなで言います。
???意味がわかりませんよね。
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わたしなりに考えてみました。
台湾で、バーベQソースを刷毛でお肉に塗るCMがあります。
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台湾歌手の羅志祥が自身がMCをしているバラエティ番組で、かつらのおさげを刷毛に見立てて「バーベQ」と言ってウケてました。たぶんその頃そのCMが流行っていたんでしょうね。
たぶん、台湾の人を揶揄したかったんでしょう。この映画には韓国俳優が出演しているから、海賊は日本語を話していたんでしょうし。
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ジャッキー監督最後の映画で、でも北京政府制作の映画...。なんだか恨みがましくなってしまいました。
ちなみに、中国語を話せないわたしが言うのも何ですが、ジャッキーのマンダリンの発音もひどかった。
香港ノワール 「オリジナル・シン」
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2021年夏頃、BSイレブンで放送されていたドラマです。
面白かったです。
制作総指揮韓三平。監督レイモンド・イップ。
韓三平は、真田広之も出演したPROMIS、ジェット・リーのウォーロード、アンディ・ラウのレッドクリフを制作していました。超有名です。監督は「レイモンド」と英語名があるので一目瞭然、香港の人です。それを知って、やっぱりねー、ですよねー、って自分の中だけで得意気でした。香港映画っぽい、と思っていたのは、ほんとですよ。「インファナル・アフェア」っぽいクライムものです。雰囲気が。
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犯罪組織の怖いボスが、のどかな漁村に住んでいたり...うまく説明できないけど、香港っぽいんです。こんな作品も制作されているのか、とうれしくなりました。
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しかし、ちょっと残念な事に撮影場所は香港ではありません。マレーシア他東南アジアだそうです。舞台設定は空想上の華城という街。
九龍城は取り壊されてしまったし、あの頃の香港の風景は、もう香港にはないのかもしれない...。やっぱり恨みがましくなってしまいました。
Google検索
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何度か中国語の?体字でgoogle検索したら、こんなメッセージが出るようになりました。

「繁體字でも検索できますよ」というメッセージです。
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繁體字は香港・臺灣・マカオで使われている字体です。「體」は日本語の漢字では「体」です。検索するには何が必要か?繁體字入力ができないとダメなんですよー。繁體字で検索しようと試してみたんです、わたしも。
MicroSoftの「設定」から「言語を追加する」で、香港・臺灣・マカオで使われている字(IME繁体字)のファイルのダウンロードをしました。入力変換できるようにキーボードの入力エディタを"Bopofomo"を設定しました。が、どうしても使えるようになりませんでした。MicroSoftのIME?体字(「?」は日本語の漢字では「簡」です)の入力変換はすぐに設定できて、入力変換のシステムも簡単です。調べてみるとMicroSoftの繁體字入力ツールを難しいと感じる方は、わたしの他にもいらっしゃるようです。
そして!こんな記事をみつけました。
「繁体字の入力はgoogle繁体字入力ソフトを使いましょう!」(元気よく)
Google Pinyin Input
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MicroSoftは?体字が好きで、Googleは繁體字が好きだという事でしょうね。
ちなみに、Googleは台湾をアジアの最重要拠点に位置付けているという記事が出ましたね。
Googleフォントに?体字があるんですけどね?3000字の日本語の筆記体のフォントはないのに、85568字の中国語の筆記体はあるんですけどね?
海岩作「玉観音」
- 現在準備中です。気長にお待ちください。
うえへ
もどりたい
のかニャ?🐾
